トマトの栄養素
本コラムでも多くの野菜たちの栄養素を紹介していますが、あくまでもバランスよく食べるのが大切。野菜だけではなく動物性の食べ物をとることで、健康的な体をキープできます。実際に欧米の食文化を取り入れてから、日本人の平均寿命は伸びたという話も!
今回は夏に旬を迎えるトマトについて紹介します♪生で食べるだけではなく加熱してもおいしいトマト。夏バテが気になる季節に心強い食材であることがわかりました。
トマトの旬は?
露地栽培されているトマトの旬は6月~9月です。しかしハウス栽培も定着しているため、1年を通してスーパーで見かけるようになりました。
トマトは寒食材!
トマトは五性にわけると、寒食材になります。体を冷やしやすい食材ではありますが、のぼせを抑えるなどの効果も期待できます。
トマトの栄養素は?
加熱してもサラダで食べてもおいしいトマト。私たちの体をサポートする栄養素が多く含まれています。栄養素によっては水に溶けやすいものもあるため、調理方法は素早く行うのがおすすめです。ぜひ日々の食生活の参考にしてみてくださいね♡
ビタミンE
トマトには抗酸化作用を持つビタミンEが含まれています。ビタミンEは免疫力を向上したり、発がん性物質の抑制をしたりと健康面で私たちの体をサポートします。血行を良くする働きもあることから、温活にもかかせません。脂溶性ビタミンなのでドレッシングやマヨネーズなどと一緒に食べると吸収率は高まります。
免疫力の低下はストレスや睡眠不足なども原因です。体調を崩しやすい日々が続いているときには食事だけではなく生活習慣を見直してみるのも良いかもしれません。
葉酸
本コラムでもたびたび登場している葉酸。造血のビタミンとも呼ばれている葉酸は、トマトにも含まれています。ビタミンB12と共に赤血球の生成に携わっているため、貧血予防や冷え対策にも効果的です。また免疫力向上の役割も果たします。
葉酸は水に溶けやすく酸化しやすいのが特徴です。葉酸をより多く摂取したいときには、新鮮なものを使用し素早く調理することを心がけましょう。
ビタミンC
ビタミンEと同じようにビタミンCも抗酸化作用を持ちます。ビタミンCは血中コレステロール値を下げたり、コラーゲンを生成したりと健康面・美容面において私たちをサポートします。
年齢を重ねると活発な動きを見せるのが活性酸素。この活性酸素は分子を酸化させ、体のあちらこちらを攻撃します。それが老化やがんの原因となってしまうのです。活性酸素の働きを抑制するのがビタミンA・C・Eなどが持つ「抗酸化成分」です。
カリウム
むくみや血圧が気になる人には効果的とも言えるカリウムも、トマトには含まれています。カリウムの主な働きは「余分な塩分を排出する」「血圧を下げる」「筋肉の働きを正常に保つ」「腎臓の老廃物を排出する」ことなどです。
さまざまな効果をもたらすカリウムですが、摂取量が多すぎても少なすぎても良くありません。とは言ってもサプリメントなどを摂取しない限り、過剰症はあまり見られないようです。
気をつけたいのがカリウムが不足している状態(低カリウム血症)。カリウムが不足すると、こむら返りや高血圧、便秘などの原因となってしまいます。
リコピン
トマトに含まれている特徴的な栄養素とも言えるリコピンも抗酸化成分です。TVCMなどで耳にしたことがある方も少なくないでしょう。トマトの赤い色は、このリコピンによるものです。(すいかの果肉が赤いのもリコピンによるもの!)
紫外線の害から身を守る必要のある野菜は、抗酸化成分を持っています。色が濃い野菜ほど抗酸化成分が多く含まれているとか!
トマトが赤くなると医者が青くなる?!
「トマトが赤くなると医者が青くなる」。これはヨーロッパで古くから伝えられてきたことわざです。トマトを食べることで元気になる人が増えて患者が少なくなってしまうため、仕事がなくなる医者が青くなってしまうという例え話です。
本コラムでも紹介しているように、トマトにはリコピンやビタミンE、ビタミンCなど抗酸化作用を持つ栄養素がたっぷり含まれています。夏バテや気圧の変化により体調を崩しやすい方は、日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?
おいしいトマトの選び方
葉酸など酸化しやすい栄養素を持つトマトは、より新鮮なものを選ぶのがおすすめ♡おいしいトマトの選び方のポイントを紹介します。
まずは見た目をチェック!トマトのヘタは濃い緑色のもの、身は固くしまったものを選びましょう。痛みやすくなるため、傷があるのは避けるのがおすすめです。
トマトの保存方法のコツ
トマトは冷蔵保存が適しています。ポリ袋にトマトを入れてから袋の口を止め、野菜室で保存しましょう。1玉ずつキッチンペーパーなどにくるんでからポリ袋に入れて、袋の口を止め野菜室で保存するともう少しだけ日持ちしやすくなります。
日々の食卓に栄養たっぷりのトマトを!
日本で品種登録されているトマトだけでも約300種にのぼるそうです。サイズや色などもさまざまなので、調理方法や食卓に欲しい彩りに合わせて選ぶのもおすすめ。果肉がしっかりとしているもの、甘みが強いものなどがあるので自分好みのトマトを見つけるのも楽しそうです。
コメント
テスト